心太俳諧通信 指を搦めて梅雨に入る

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広州にて-心太(1/2-22:14)No.273
 ┗┳広州にて 2-心太(1/3-00:50)No.274
  ┗┳広州にて 3-心太(1/4-01:01)No.277
   ┗┳広州にて 4-心太(1/4-11:58)No.278
    ┣┳Re: 広州にて 4-微弱(1/5-01:20)No.280
    ┃┗━Re:^2 広州にて 4-心太(1/5-08:57)No.281
    ┗┳広州にて 5-心太(2/9-22:49)No.324
     ┗┳広州にて 6-心太(2/14-12:02)No.333
      ┗┳広州にて 7-心太(2/24-13:10)No.349
       ┗┳広州にて 8-心太(3/7-09:27)No.376
        ┗┳広州にて 9-心太(3/7-10:00)No.377
         ┗┳広州にて 10-心太(3/8-08:40)No.384
          ┗┳広州にて 11-心太(3/9-21:48)No.385
           ┗┳広州にて 12-心太(4/10-21:27)No.444
            ┗━広州にて 13-心太(4/11-16:32)No.447


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273広州にて 心太 URL1/2-22:14

広州について俳句で、少しイメージは書いてあるが、エッセーも。
9月4日、London Hotelのフロントで中国との国境への行き方を聞く。
バス停迄の地図とバスの路線Noを書いてくれた。17番だったか。
ところがいつまで待ってもそのNoは来ない。で仕方がない来たバスに乗る。
昨日、運転手がChaines border と言っていたし、フロントもそれでわかってくれ
たのだが、バスの運転手はきょとんとしている。ガイドブックの地図を見せたら、
すっかり運転をやめて、ガイドブックをペラペラめくりはじめる。
朝の通勤通学の時間である。なにやら身の置くところないような
気持ちで待てば、「や−や−」とガイドブックを私に投げて急発進。
「や−や−」とは肯定なのか否定なのか、走り出した以上運転手に任せるより
しかたがないと僕はシートにすわる。
途中女子学生が数人乗ってきた、半袖のセーラー服、
中学生か高校生かわからない。私の前に立った少女の肌のきめの細かさに
驚く。日本人の肌をきめが細かいというと、柔らかさも一緒に感じさせて
いたのだなと思う。少女の肌はcgの肌の質感、固く緻密な、
宮原氏が描く女の肌だった。
バス停の案内は香港もマカオも無い。
バスはYAOHANの前を通りフェリーターミナルの前を通過する。
昨日のゲートが見えて来た。
中国との境界である。




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274広州にて 2 心太 URL1/3-00:50
記事番号273へのコメント
最初のゲートは簡単だった。パスポートを出すと
昨日香港からマカオに入った時のスタンプの横に
DEPAETUREのスタンプをポンと押してくれた。
渡り廊下のような通路を皆のあとをついて歩いていく。
段ボールの箱(ミカン箱大)を2つ3つ重ねてひもでぶら下げて
歩いている人たちが多い。中国側からマカオに来る人たちも同じような
箱をぶら下げている。物々交換でもしているのだろうか。
昨日一日マカオを見た限りでは、畑や鳥小屋など見なかった。
ということは、後背地である広東省から仕入れているのだろうか、
大量のものは、トラックで運び、少量のものは、
この段ボールの箱なのかもしれない。
途中通路は左に曲がっていて、ゲートが見えてきた。
木の机をおいて、おばちゃんが両替をしている。どうせゲートを出れば
ちゃんとした両替所があるだろう。
ゲートでは童顔の女性が入国検査。パスポートを出すと、
何も言わず、後ろに控えていた背の高い男性係り員に相談している。
軍服のような服を着たその青年が、流暢な英語で話し出した。


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277広州にて 3 心太 URL1/4-01:01
記事番号274へのコメント
流暢な英語で彼はこう言った。
「一番めのゲートと、このゲートの丁度真ん中に、オフィスがある。
その2階でビザを取得しなさい」訳してみると、流暢な日本語にはならないが、
町役場のようなビル。2階に上がって左にビザの発給所があった。
10人ぐらい先客が、時間を持て余すように屯している。
カウンターにパスポートを出すと、肩幅のがっちりした兵士のような女性が
これに記入しなさいと用紙を出す。ギブスの右手、左手でもたもた書いていたら
同情してくれたのか、じれたのか、その係りの女性が私のパスポートから
必要事項を転記してくれた。Occupation? なんと答えていいのか、
考えていたら、Clerk? Employeeも変だし、Engineerなんだけど、
またClerk? Yes,Yes まーそんなようなもんだ。
つぎに写真は持っているかと聞く、無いよというと、じゃーこちらで撮るけど、
20Hk$かかりますとすまなそうに言ってくれた。壁にたってポラロイド写真。
僕はせいいっぱい真面目な顔をした。
そうホームページに載せているポートレイトと同じくらい。
結局 Visaの手数料と写真の手数料で合わせて120hk$

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278広州にて 4 心太 URL1/4-11:58
記事番号277へのコメント
さてVISAはもらったし、と先程のゲート。団体客で混雑している。
日本人ではなさそうだが、ただ先程の女性係員の方が、問題は少ないだろうと
わざわざ混んでる窓口に並んだ。問題はなかった。彼女は無表情にスタンプを
押して、ポンとパスポートを投げ出す。うーん、本当はね、中華人民共和国の
第一印象は君で決まっちゃうんだよ。といいたくもなる。
ゲートを出ると右に銀行の両替窓口、とりあえず2万円を中国元に変える。
計算書とそれを財布にしまおうとしたとき、
'Do you have japanese small money' とにやにや窓口の青年。
'coin?' たしかに小銭入れが膨らんでいる。日本の小銭が珍しいのかも
しれない。小銭をカウンターに並べると、'How much? I want'
お金を売るということか?僕は1,982.-と紙に額面通り書く。
彼の財布からぼっそと古びた札。奇妙な気持ちでBye。


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280Re: 広州にて 4 微弱1/5-01:20
記事番号278へのコメント
彼女は無表情にスタンプを
>押して、ポンとパスポートを投げ出す。うーん、本当はね、中華人民共和国の
>第一印象は君で決まっちゃうんだよ。といいたくもなる。

本当にそうですよ。むかつく係員ばっかりです。
あ〜あ、思い出したくない奴等を思い出してしまいました。
日本のフロントのお姉さんの丁寧な言葉使いが気持ちいいですね。
でも、相手が外国人だと分かった時でも、笑顔はなくさないでほしかったです。
これは恐らく外見だけでは日本人ではないと判断されにくい
東洋の人間でしか感じられない虚しさでしょう。


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281Re:^2 広州にて 4 心太 URL1/5-08:57
記事番号280へのコメント
微弱さんは No.280「Re: 広州にて 4」で書きました。
>彼女は無表情にスタンプを
>>押して、ポンとパスポートを投げ出す。うーん、本当はね、中華人民共和国の
>>第一印象は君で決まっちゃうんだよ。といいたくもなる。
>
>本当にそうですよ。むかつく係員ばっかりです。
>あ〜あ、思い出したくない奴等を思い出してしまいました。
>日本のフロントのお姉さんの丁寧な言葉使いが気持ちいいですね。
>でも、相手が外国人だと分かった時でも、笑顔はなくさないでほしかったです。
>これは恐らく外見だけでは日本人ではないと判断されにくい
>東洋の人間でしか感じられない虚しさでしょう。
>
微弱さんおはよう。今日は香港に泊って、多分明日人民共和国のゲートで
不愉快な思いはしなければいけなそうですけど、日本人の笑いも現金でしょうね。
戻りましたらゆっくりと。

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324広州にて 5 心太 URL2/9-22:49
記事番号278へのコメント
バスターミナルは大きな工場をぶち壊して、とりあえずならしたような風景。
壊し損なった塀に、さすが書の国、墨鮮やかにと書きたいが、
日本の暴走族がスプレーで書いたような「公厠」と矢印。
公厠−−−公衆便所。
プレハブの物置のような、チケット売り場。
広州と書いて窓口にだすと「まだれ」広のム抜きでいいのかと聞かれる。
広−−日本の新漢字
廣−−日本の旧漢字、台湾の常用
広のム抜き−−中華人民共和国の常用、略字。

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333広州にて 6 心太2/14-12:02
記事番号324へのコメント
発車時間はわからないが、マイクロバスは私でいっぱいになった。
マイクロバスは、日本製の年代物。
何種類かの新聞を持って売り子が乗ってくる。しつこく誰にでも売りつける。
誰も相手もしない、売り子の顔を見ようともしない。なるほどこういう断り方が、
有効なのかと、笹も知らん振り決めようかと思っていたが、駄目。
どうしても相手をしてしまう。
華僑新報だったか?香港の新聞だろうか、一面から不倫殺人事件でかでか。
二面に香港のCDの違法コピー工場が、摘発されたニュース。
これは、TVでもみたか。あとは求人情報少々。
バスは突然動きだす。男の車掌がいるのだが、広州につくまでの3時間半
彼は何のアナウスもしなかった。
バスは郊外へ、走り出してから、ちょっと違和感。
そうか、日本、香港、マカオと、車はずっと左側。
中国に入ったのだ。だが違和感が消えない。
ハンドルが右ハンドル。日本で左ハンドルの車は何台か運転したことが
あるが、この組み合わせは未体験。
だがまてよ。乗降口は運転席と逆、客は車道側におりることになる。
これがバスとしての認可を得られるんだろうか。

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349広州にて 7 心太 URL2/24-13:10
記事番号333へのコメント
広州へ向かう幹線道路なのか、片道3車線。
マイクロバスも100km/hぐらいで走っているのだが、
ベンツがハイビームで追い越していく。
歩道側の車線では、ノーヘルの2人乗りのバイクが走っている。
荷台にスイカをいっぱい積んだリヤカーを自転車であえぎながら引っ張っている
自転車の前後の荷台に段ボールの箱を積んで、前が見えるのか?
よたよた走っている。歩道じゃ、はだかの男が天秤棒。ざるには野菜がいっぱい。
あれ、うしろのザルに猿、じゃないよ人間の子だよ。
2階建ての大型のツアーバスが追い抜いていく。
なんだいあんなにいいバスもあるんじゃないか。
中央分離帯の柵を乗り越えて娘がきゃーきゃー渡っていく。
大声で一人で怒鳴っている男がいる。携帯電話を相手に
そんなに怒鳴らなくても。
時間の揺らめきにめまいがする。

 広州へ揺れる日本の30年 心太

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376広州にて 8 心太 URL3/7-09:27
記事番号349へのコメント

 大河に潤された土地だろう、野菜畑が続く。時折集落。
 用水には太鼓橋と柳、池には鵞鳥とアヒル。
 のどかな風景だ。店舗だろうか住宅だろうか、
 作りかけで放置されている。ところがそこから数メートル
 のところに同じような建物を作っている。
 これは深せんでも感じることになったが
 中断と建設がなぜか並列。
 
 バスは給油のためにガソリンスタンドへ、
 ガソリンスタンドの小姐は、大きな五つ玉のそろばんで計算。
 ガソリンの単位は「升」。
 

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377広州にて 9 心太 URL3/7-10:00
記事番号376へのコメント
町の入り口にさしかかると、客の女性が悲鳴をあげる。
バスは急停車。あわててその女性おりていく。そうこのバスの降車口は車道側。
重そうな紙袋を抱えた女性の肩先を、トラックがかすめる。
バスの後ろを回ってその女性が歩道に着くや否や、バイクが数台寄ってくる。
家族が迎え来たのかと思ったのだが、数が多すぎる。
あとで知ったのだがバイクタクシーというものらしい。
そのご婦人、片手で紙袋、片手でシートをつかんで荷台?に
横向きにすわる。バイクタクシーは颯爽と走っていく。
客をつかまえそこなったバイクもどこかへ。
何の標識も無いがここはバス停だったのだろうか、
でないとあんなに素早くバイクタクシーが集まってくるわけも
ないか。

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384広州にて 10 心太 URL3/8-08:40
記事番号377へのコメント
3時間半近くバスは走り、高層ビルの立ち並ぶ広州へ着く。
バスターミナルでもない。駅のロータリーでもない。
いきなりバスは停まり、追い立てられるように客はおりていく。
人の流れについて、信号を渡るとそこは、
オー、中国。駅前の広場、大きさの見当もつかない、広場。
そして見当もつかない人の群れ、群れ、埋めつくされている。
日差しの逃げ場もない、北回帰線上の9月だ。
いったい何がおころうとしているのだ。
革命が勃発するのか、笹は歴史の証人になれるのか、
まてよ、ビニールシートを敷いて、家族団欒してる。
あすこじゃじいさまが寝てる。裸の少年が新聞を売っている。
背広をきてネクタイをしているサラリーマン風の一団もいる。
着飾った女性もいる。あらまー、すけすけのネグリジャ?の
中年女性が堂々と歩いている。
干からびた弁当を東南アジア風の笠をかぶった女性が、
両手にかざしている。
竹ぼうきを持った清掃隊の少女たちが、きまじめに砂ぼこりをあげる。
何を待っているんだ。
おー、マルコポーロ。




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385広州にて 11 心太 URL3/9-21:48
記事番号384へのコメント
>おーマルコポーロ

 マルコポーロが群集の中に現れた訳じゃない。
 私がマルコポーロとして迎えられたわけじゃない。
 亡霊でも現れたのかい。たしかにたしかに亡霊だ。

 あなたはマルコポーロという雑誌を覚えているかい。
 アジアに目を向けたビジュアル月刊誌としてスタートしたが、
 売れ行きがはかばかしくなくて、テーマ不明の月刊誌へと変身。
 思い出してくれたかい。そうあのナチスのガス室は無かったと
 書いて、関係、無関係各位から盛大な抗議を浴びて、あえなく
 廃刊してしまったあの雑誌を。
 
 えーじゃーナチスの亡霊でもでたのかい。

 そのマルコポーロの創刊当時の??号、
 そこにこの群集の光景があった。中国内地の農村の荒廃によって
 流民化して都市へ流れこむ人々、盲流と称されていた。
 私はその盲流の真ん中にいた。
 ただ流れは淀み、動きだしそうもなかった。
 

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444広州にて 12 心太 URL4/10-21:27
記事番号385へのコメント
 どうしようか、この雑踏から、この盲流から逃げようか、

 バスターミナル、南京行き、上海行き、とっても近そうに出ている。
 まてよまて、おばちゃんが地図を売っている。
 中国全土の地図だ。指で距離を測ってみる。
 
 少なくても日本の本州がすっぽり入ってしまう。
 しかもその地図。まず四国島、九州島、北海道島、
 やっぱりあるんだろうな、能登沖に

 本州島の文字

 やっぱりあった。


 

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447広州にて 13 心太 URL4/11-16:32
記事番号444へのコメント
 盲流の縁には中年の男女たちがずらりと並んでいる。
 B5大のプラスチックケースにxxxxx招待所というカードを持って

 個人旅行という旅行本には、広州には手頃なホテルは少ないとあった。
 たしかに日本人観光客用には少ないのかもしてれないが、これだけの
 群集。当然中国の人々の商人宿があるはずだ。そしてそれらの宿は
 目立たないといわれているのだが、どうしてどうして盛大な人数で、
 客引きをやっている。

 どのカードもほぼ同じように、
 25元から55元までの4ランクの部屋がしめされている。
 日本円でいうと500円弱から1000円強ぐらいか。

 何故その女が客引きする招待所にしたのか、よくわからない。
 ただ生活の疲れみたいなものをその女にかんじたからかもしれない。

 駅の左手の階段を上ると、陸橋。
真っ直ぐな線路がはるかに続く。私が写真を撮ろうと構えると
 女は日傘を開き、私の頭に翳す。


裏通り影を分け合う日傘かな

http://sasa.org/japan/haiku/haiku11.html