Makiko 15/Jan/1997
Makiko 成人式おめでとう
Etsuko には Makiko に love letter 送っておくといったけれど、
やっぱり Makikoは 僕の姪だから love letterなんて送れない。
じゃー、深呼吸して一言。
おーい のろま 今ごろ成人式かい。
おれなんてずっと昔に成人式なんてやっちまったぞ。
そうあれは Makikoが 幼稚園にあがる前か、石川の近くの家だったね。
そっと外に出かけようとしていた僕を、君は追いかけてきた。
「ちょっとまちいーな、しまいに転ぶで」
こう文字で書くとずいぶん河内弁はきつそうだが、あの声は可愛かった。
声や音を人間はどうやって記憶するのだろう。
Digital化して圧縮しているのだろうか
「ちょっとまちいーな、しまいに転ぶで」
きっと Makikoが 大人たちにいわれていたのだろう。
でもいつのまにか「しまいに転ぶで」と言っていた大人たちが
転ぶのを Makikoは 見るようになった。
Makikoの お父さんの事業が失敗した。
僕の会社もつぶれそうになった。なんとか這い上がろうとしている。
Makikoの お父さんとお母さんが離婚した。
古市の家も人手に渡ってしまった。
バブルがはじけたせいだ。なんていう人もいる。
かもしれないが、もっと単純だ。
大人になると足腰が弱る。転びやすくなる。
転んだと笑ってる奴も転ぶ。
転んだ人を起こそうとしてまた転ぶ。
Makiko お父さんとお母さんのことが悲しくなって、
なぜこんな両親の子に生まれてきたのだろうなんて、
時々思うかもしれない。
僕もそんなことを思ったことがあった。
去年インターネットラジオで、広島の古川さんという方から
こんなことを聞いた。
子どもは、その両親の子として生まれたくて生まれてきたんだ。
そうか、そうだったんだ。
古川さんもそのことを誰かから聞いたという。
その誰かもきっと誰かから聞いたのだろう。
大人たちが転びながらリレーしてきた言葉なんだ。
僕は重晴とつるの子として生まれたくて生まれてきた。
Makikoは 真と喜美子の子として生まれたくて生まれてきた。
Makikoは 真喜子だから。
古川さん http://www.fuchu.or.jp/~f-masa/masa.htm
ホームページへ戻ります