あやまり上手


  日本人はすぐにあやまりたがる。
   あやまれば許して貰えると思っている。
  ぺこぺこ、ぺこぺこ ぺこちゃんみたいで可愛いな。
  赤いおべべの可愛い金魚。
  なんて外国の方は思ってくれない。当然こんなだじゃれは通用しないし。
 
  そして、世界各国に散らばる、日本の企業戦士たちの間にも、
  謝罪 = 卑屈 という等式で考える人たちもいる。
  
  さて私は日本人論というのは、嫌いであるし、謝らずにすむなら
  なるたけ謝らずにすましたいと思っている男である。
  でもね、50年も日本人で生きているんだ。たまには日本人のはしくれとして
  しゃべってもいいやね。不二家のぺこちゃん。

  不健康な男のヘルシーモーニング。
  丸パンにサラダ、コーヒーに、キャロットジュース。
  どうもこのヘルシーモーニングというメニューのヘルシーなるところは
  キャロットジュースにあるらしい。
  パンもサラダも食べおわり、お代わり自由のコーヒーも、一杯飲みおわったというのに
  キャロットジュースが来ない。
  手を挙げるとウェイトレス、コーヒーのお代わりかとやってくる。
  「キャロットジュースがまだ来てないが」と聞くと、不審そうにカウンターに行って
  マニュアルをみている。
  「早く、早く、僕はヘルシーになりたいんだ。」
  ようやく、キャロットジュース。「あーこれで僕はヘルシーに成れる」と 
  思った途端、「ご注文は以上でございますか」とウェイトレス。
  かくしてキャロットジュースは呪いのジュースとなった。
  せめて申し訳ございませんでしたと、謝ってくれたらヘルシー1/2ぐらいに
  なったはずなのに。

  こんな例は誰でも持っているだろう。
  そう謝罪は恥じゃない。
  許す許さないは相手にまかして
  過ちを改めるのに憚る事なかれと我々は習ってきた。
  負けるが勝ちという生活の方便にも慣れている。
  手詰まり打開の謝罪もある。
  謝罪は人間関係の潤滑油だ。日本のエスプリだ。
  日本が世界に誇れる唯一の文化なのだ。

  むきになってこんなことを、ごめんなさい!!



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