恋情は逝きし人にも嫁菜草 (英子)
逝きし人 雨の金木犀 (心太)
遅き日の占ひ妙に腑に落ちて (英子)
辻占は片恋悲恋 etc. (心太)
ペンギンが逃げて日永の坂をゆく (英子)
饂飩坂 直立猿人にすぎぬ (心太)
菜の花や酒船石を来しあたり (英子)
列車は南へ 菜の花畑 (心太)
春浅き南京街に湯気を嗅ぐ (英子)
肩までつかれ 湯気の中あの声は (心太)
手袋は片手ばかりや春の雨 (英子)
片手の手袋 雨にツイスト (心太)
今回笹がジョイントをお願いし、メールで6句いただいた。
芦塚英子の俳句は言葉の角がとれた穏やかな句風。
芦塚英子、句友である。
笹がインターネットで俳諧通信をはじめてからの、
3ヶ月余りだが、もっと長い付き合いのような気がする。
句の中の一語を懸りとして、笹の即興。
定型と自由律のジョイントである。
日常の思いを静かに詠って、対象に視線を意識させない。