| 心太 | 影が私を糊付けして スキップ |
| 素人 | 十分な糊代のない家族 |
| 紫苑 | 愛って糊のきいた浴衣 |
| 林 のぶ江 | 訂正の糊張り斜め台風来 |
| ユズヒコ | ハッテはって貼って 失敗 |
| オジャラ | 早朝のパサール(市場)にて:糊のやふな粥 バナナの葉に包んでくれたよ |
| 晶 | 糊もアイロンもいらない男です |
| 心太 | いじけた俺を糊付けしている 9月 |
| 夜 | 糊付かぬ点と線をもてあます |
| 夜 | きっちりと糊の浴衣や鄙の宿 |
| もつ | ほどほどに乗せ過ぎ厳禁糊と紅 |
| 山田凛太郎 | 糊付けも できぬメールに 愛を入れ |
| 山田凛太郎 | ラブメール 糊がないぶん 縁なし |
| 蛍 | 薫風を切る糊のきいた襟先 |
| 蛍 | 封緘をして一言が置き去りに |
| 素 | 糊を食べうまいと思ったガキのころ |
| 舞 | 糊をくれ叫ぶ父へとセロテープ |
| 皐 | 油と水を引っ付ける糊 |
| 素人 | 乱暴に糊でべたりと閉店 |
| 氷心 | 糊する今日も暮れゆく |
| 氷心 | こひぶみの切手ねぶるやちちろ虫 |
| 弥生 | 子猫チャトラン昭和平成の糊 |
| 林 のぶ江 | 糊浴衣つつぱつている夫坊や |
| ユズヒコ | 踏んだガムいつのまにか糊になり |
| オジャラ | アトリエにて:糊を練り込んで刷ってゐる 忘れな草 |
| 皐 | リップスティックじゃなくてスティックのりやんか |
| 裕 | 賄を糊塗した男塀の中 |
| TARA | 糊の匂い 濡れて障子のほの白い |
| TARA | いつ逢える キスは切手の糊の味 |
| 晶 | 糊と鋏で作った世界 月が出る |
| お嬢 | Yシャツと心に糊をきかせる |
| 凛 | 男には逢うまでが華舐めて封 |
| 裕 | 繊細な角膜縫合いまは糊 |
| 夕 | 横から押さないで瞬間接着 |
| 猫 | 古い糊はお米で月はなんなんだぁ |
| 暁兵 | 余分の糊干からびてささくれ立っている |
| 暁兵 | 刷毛の糊洗い流せば除夜の鐘 |
| 響 | わが社の糊は責任の所在を不明確にします |
| 響 | 上司の糊はくっつき難く離れない |
| 凛 | 糊きいた浴衣着る子や紙人形 |
| 咲 | 糊と湖はよく似て無関係 |
| 咲 | 破れかぶれの人生 糊で貼る |
| 兎角 | 吹寄せ「糊」にて 糊の味して祖母の位牌に鶴を折る |
| 兎角 | 抱擁の糊乾いて茶漬け |