| 殷蘭 | 全身シャネルだ靴擦れなんのその |
| 心太 | 履き潰した靴 まだ俺は |
| もつ | お出かけはいつも一緒だったねコンバース |
| 咲 | 秋日まぶし いつもの靴履き旅に出る |
| 凛 | ハイヒール男と同じ目の高さ |
| 龍 | 死者の靴 歩き回る |
| 弥生 | 秋風や見慣れぬ靴が玄関に |
| 弥生 | 間違えられた靴 木曜日 |
| 殷蘭 | ラバーソールの靴愛してるソウル |
| 皐 | 靴擦れ寸前 淡き恋心 |
| 映 | 歳重ね靴に労う心もつ |
| 映 | 靴底にあなたの癖を見つけたり |
| 心太 | 水のしみたブーツ 逃げられぬ |
| 舞 | 靴擦れをこらえて歩いた初デート |
| 舞 | ご機嫌な愛犬横に靴がなく |
| 晶 | 長靴の猫になってみせろと秋刀魚やる |
| 晶 | 濡れた靴で迷っている |
| お嬢 | 背伸びしたドレスとパンプス そしてキス |
| お嬢 | 月曜日鉛のような靴はいて |
| 氷心 | 靴を枕に小春 |
| のぶえ | ポリ−プの診断靴紐締めて待つ |
| のぶえ | コンマ五の靴の迷ひや富士の峰 |
| オジャラ | スラバヤからの出稼ぎ:まだ靴も持てぬ 見習ひ小僧であったよ |
| オジャラ | いざ南国へ:靴 全部捨てて発つ |
| もつ | タイピングのような通勤の靴音 |
| 素 | 隣人めいい加減にせい靴の香 |
| 夕 | 柔らかいだけじゃダメ初めての靴 |
| 夕 | 靴底に得体知れぬもの張り付いて |
| 蛍 | 登山靴に活けるわたしの秋の七草 |
| 蛍 | 靴底を踏んで思春期が拗ねている |
| 暁兵 | 片減りの靴 丸く寝る猫 |
| 暁兵 | 大小のかすり傷持つ靴の黙 |
| 皐 | 疲れ果てたパパの靴 華やかなママの靴 |
| 氷心 | 秋しぐれ靴を買はずに帰り来ぬ |
| 咲 | 闇深し 踊るほかなき 赤い靴 |
| 紫苑 | 落ち石榴鈍い靴に踏まれている |
| 素 | 寒い朝靴の中にも暖気欲しい |
| TARA | 2002年6月: 夏至10cmヒールに立つ |
| TARA | 2001年5月: 夕昏にミュールを履いた猫の恋 |
| 素人 | プラハの春を踏みにじった靴 |
| 素人 | 少年の想い焦がれた赤い靴 |
| 裕 | 矜持もて瓜田になおさず |
| 裕 | 靴を脱ぐ明確な意思表示 |
| 響 | 君のところに飛んでいくよ、この靴は |
| 響 | 新しい名刺 新しいヒール |
| 南十字星 | 靴音を 忍ばす階段 下弦の月 |
| 南十字星 | この靴と 巡りし谷は 今浅き春 |
| 凛 | 靴音に浮かぶ男の息づかい |
| 柚父 | ガラスの靴隠し続けて化石となる |
| ユズヒコ | 靴とは自分を映す鏡なり |
| ユズヒコ | 葬式に履いた靴にも塩 |
| 龍 | 息詰めて結ぶ靴紐運動会 |