| 響 | 夏休みの自画像こげ茶を絞りきる |
| みやび | アリスの国のペインター 空飛ぶ金魚 |
| MOMO | (手塚治虫の少年期の実話より)ほしい赤がない ナイフで小指を切る |
| 夜 | 薄色を重ねる 桃が熟しはじめる |
| ニポポ | 写生大会の賞品 24色の絵の具 |
| 心太 | 肌色の絵の具が消えた ガングロ |
| 素 | 絵の具まぜ思った色が何故でない |
| のぶえ | 夕焼けの筆先突如汚点現る |
| のぶえ | 翻弄されどうしなりけり絵の具には |
| 兎角 | 草の藍岩の群青牡蠣の白 |
| 兎角 | 南極の氷浮かべた琥珀色に染めて金木犀 |
| 響 | パレットの白海を仕上げる |
| 庄 | 茶はお味噌緑はワサビ黄はカラシ |
| 暁兵 | 絵の具買う 午後の紅茶はレモンティー |
| 暁兵 | 絵の具の乾くまでのパチンコ |
| みやび | ビリジアンの芝 わたしは隣人 |
| 素人 | 特大の白のチューブ 1本 |
| 素人 | 糊塗するための白 |
| ユズヒコ | 一番最初になくなる 白は特別 |
| ユズヒコ | 白い絵の具 これがボク |
| 凛 | 顔彩のごとし カーテン閉まるマンションの窓 |
| 久光良一 | 思い出色の絵の具なくて夕焼けが描けない |
| 久光良一 | 塗り重ねた絵の具が憂鬱の色になる |
| ゆ・ゆ | 赤と黄と青の絵の具混ぜて心の闇 |
| 兎角 | 草の藍岩の群青牡蠣白し |
| みち | 混ぜて混ぜてジュースにして死ねると思った |
| 皐 | 黒くなる絵の具 秘密基地消滅 |
| みち | 色を重ねてわからなくなってゆく |
| 海月 | 今日の絵の 具はなにを煮る 老子だな |
| オジャラ | 指先の絵の具 拭いもせずぢっと |
| オジャラ | 絵の具がパッと踊る ポッとなって息をし始める |
| 夜 | パレットで拡がる 海の予感 |
| ほたる | しぼり出すチューブの底 マリーンブルー |
| ほたる | 生き物のようなパレット こっそり上がった父のアトリエ |
| ニポポ | パレットで混ぜて私の秋の色 |
| TARA | まなざしに補色飛び散るスイカ割り |
| TARA | (有元利夫展で) 岩絵の具が囁いている |
| 亜子 | 天使真っ青。赤の絵の具がない。いきなり夜。 |
| 亜子 | 盲いびとへ贈る絵の具ありますか? |
| 氷心 | 波高し絵の具に白が無い |
| 氷心 | 遠浅の海干からびている絵の具 |
| 晶 | 老若男女 絵の具塗らないところは雪 |
| 心太 | 加算混合する絵の具を下さい |