
笹 心太 漁船のエンジンの音が浅い眠りを破る。 蛸壺やはかなき夢を夏の月 芭蕉がこの句を詠んだのはいつだったのだろう。 明石夜泊と前書 1688年 芭蕉45歳の夏。 芭蕉と漁師のこんな会話を、私は想像する。 「この壷で蛸を獲るのでございますか」 さてこの句、もう一度思いをめぐらしてみると 蛸壺やはかなき夢を夏の月 「や」で切れて「を」では、俗に言う三段切れにならないか、 蛸壺やはかなき夢の夏の月 たしかに三段切れは回避できるが、上の句を見たあとでは、 明石、私にとって仮の住処なのか終りの住処なのか
|
|
笹 心太 (Sasa Tokoroten) プロフィール バカをやってないと落ち着かない男である。 |
![]()