その6 「一、俳道は道学の花と見て、智を捨て愚にあそぶべしとぞ。」 一、あたくしども、毎日、起きたり寝たり、 お商売の方も、腕に付いたもので世渡りをしている方もだれもかれも、 まあ、道に外れたことだけはすまいと、思う心はおなじでございます とはいえ、この道というもの、たやすいようでなかなか、苦労も多うて、 俳諧と申しますのはね この道に咲いております花なんでございますよ 世渡りは理屈よりは、心持、情けが大事の世の中なんて申しましてね 利口になることはお忘れなさいまし、 なに、たやすいこと、たやすいこと ただ、思うがまま、言葉に心を遊ばせるんですな